アメリカの大統領選挙にあわせて行われている模擬選挙(Mock Election)。
2004年、2008年に引き続き、2012年の今回も、模擬選挙推進ネットワークのメンバーで、芝浦工業大学柏中学高校教頭の杉浦正和さんが、視察をされています。
現地からの報告を、数回にわたってお届けします!
今回は2日目(10月30日)の報告です。
<訪問先>
アメリカ合衆国 オレゴン州 ポートランド
<訪問スケジュール>
Tuesday, October 30
AM
Multnomah County Elections Division, 1040 SE Morrison St., 503-988-3720,
web: www.mcelections.org Parking: free parking on the street
Meet Mary McWilliams, President
Meet Eric Samples, Assistant Director,
Multnomah County ElectionsTour of the elections office
PM
Optional – League of Women Voters presentation on ballot measures with Mary McWilliams
Portland Community College Campus, Senior Studies Institute on Politics, 1626 SE Water Ave.
Optional – Metro Council work session, including discussion of the urban growth boundary
Metro Regional Center, 600 NE Grand Ave. 503-797-1797,
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今日はまた雨です。もう晴には会えないかも。視察二日目。
さて今日はここの郡(カウンティ)選挙事務所でオレゴン州の集計システムの説明を聞いた。大統領選の投票率が84%という結果。分母が有権者全体か、登録者かは不明(後者か)だけれど、非常に高い。その理由は郵便投票にある。とにかく投票すべき項目が以上に多い。ポートランドで言うと、州民投票項目で9種、下院選挙に州の長官で6種、その他に郡や市の住民投票、市長などの選挙があり、20ほどになろうか。これをマークシートで郵便で送る。投票日までに選挙登録の署名と封筒の署名を照合して問題ないものが当日8時から開票。政党関係者などが監視してマークを確認、不確かなものは委員会が判断、その後にシートリーダーに入れて読み取る。日本式では2-3種の票しかカウントできない。全米でもっとも正確で信頼性があると自信をもって言っていた。投票率にも表れている。
その後、案内してくれた女性有権者同盟のポートランド市会長と昼食、同盟の歴史や実状を聞いた。男性が1割いるそうで、市では同盟員が2百数十人。しかし、州民投票の易しい政策比較や候補者の政策紹介などを担っている。そして今日は、老人向けの有料学習会に招かれて州民投票の政策について説明した。十人ほどの老人、男性が多いが、いろいろな意見を言っていた。私の隣の男性はベトナム戦争で空軍で従事し、日本を訪れ、仕事でも言ったそうである。
夕方、岡部氏のお孫さんが参加する、Youth Candidate Forum を見学。市長と助役?の候補者が高校生百人以上の前で質問に答える2時間の集会だった。最後に候補者の目の前で模擬投票までした。うーん、オレゴン州が特殊なのだろうか。日本と違いに愕然とした。
(原文ママ)
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2012/11/02
ブログカテゴリ: アメリカ大統領選挙2012