政策シンクタンク「構想日本」が発行しているメルマガにおいて、模擬選挙のことを取り上げていただきました。
以下、該当部分のみ、転載いたします。
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JIメールニュースNo.413 2009.08.14発行
『未来の有権者を育てる公民教育』
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◆◇ 目 次 ◇◆
【1】 『未来の有権者を育てる公民教育』
模擬選挙推進ネットワーク事務局長 林 大介
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国債など国の借金が2009年6月末時点で860兆2557億円と、過去最高になった
ことが先日発表されました。“選挙権のない赤ちゃん”から“選挙権のある高齢者”
まで、国民一人あたりだと約674万円です。この借金を責任持って“返済”していく
のは、“選挙権のある高齢者”ではなく、まさに若者や“選挙権のない赤ちゃん”
世代です。だからこそ、若者や未来の有権者が政治を身近に感じることが大切
です。
民主主義は、社会が未来の有権者を育てる努力を絶えず続けなければ機能
しません。しかし「中高生は未熟だから判断できない」といった理由で“生の
政治”について考える機会を奪う教育関係者が多いのが実情です。そのような
中、私たち模擬選挙推進ネットワークは「選挙」という“生の政治”を題材にして、
未来の有権者に誰を選ぶかを考えるもらうことに取り組んでいます。
国政選挙において有権者とは20歳以上の国民のことで、年齢に達すると
自働的に有権者としての権利が付与されます。しかし、本当に自分で誰を
選ぶかを判断できる有権者になるためには、年齢が唯一の要素ではありません。
社会の諸問題を自分の問題として捉え、それらに意見を持つクセをつけ、
政治に参加する意義を理解することが必要です。しかし今の学校教育では、
このような視点に立った公民教育は軽視されているといわざるを得ません。
私たちはその穴を埋めるために、学校現場と連携し、未来の有権者を育てる
公民教育に取り組んでいます。
活動の中で、学校現場から要望が多いのが「子どもにとって分かりやすい
マニフェスト」です。内閣府など殆どの行政機関はウェブサイト内に「キッズ
ページ」を設け、子どもに分かりやすく仕事を説明することを試みていますが、
政党のウェブサイトで「キッズページ」を見たことはありません。総選挙を
有権者のためだけのものにするのではなく、日本の次代を担う未来の有権者
にも、きちんと政策を届け理解してもらうことを、各政党そして立候補者には
していただきたいと願っています。
<林 大介 氏 プロフィール>
1976年3月、東京生まれ。模擬選挙推進ネットワーク事務局長を務めるほか、
「未来を担う子ども・若者の社会参加・参画の場の創造」をキーワードに、教育、
福祉、少子高齢、環境、年金、国際協調など様々な分野における世代間・世
代内格差問題について、次世代が社会参画できる場の創出を目指して活動。
模擬選挙推進ネットワーク http://www.mogisenkyo.com/
個人ブログ http://www.hayadai.net/
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発行 : 構想日本、発行責任者 : 加藤秀樹
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2009/08/14
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