未成年者も衆院選に参加しよう
ファクスなど使いNPOが模擬選挙
2005/08/15 07:58
若者の社会参加を支援する特定非営利活動法人(NPO法人)「Rights(ライツ)」(事務局・東京)は九月十一日投開票の衆院選に合わせ、未成年者の全国模擬選挙を実施する。政治への関心を高めるのが狙いで、道内の中学、高校にも参加を呼びかける。
同法人は学生や教員らで構成。模擬選挙は、有権者になる前の未成年者に選挙の仕組みを知ってもらい、将来的な投票率アップにつなげることなどが目的。全国規模の模擬選挙は二○○三年の衆院選からで、今回は三回目。
模擬投票は、中学、高校のクラスなど団体参加のほか、個人からも、公示翌日の八月三十一日から、投開票が行われる九月十一日までの期間、ファクスなどで受け付ける。投票は比例代表のほか、それぞれの選挙区を加えてもOKだが、投開票日以降に公表する集計結果は政党別のみ。
○四年参院選では、帯広北高や東海大四高中等部など道内三校を含む全国二十一中学・高校が参加し、個人も合わせて約四千八百人が投票。帯広北高の平秀明教頭は「模擬選挙は、リアルな社会の動きから生徒が学ぶことが多い」と、今回も参加を検討するという。
同法人は「郵政民営化だけでなく、社会保障制度や環境問題など、課題は山積している。多くの若者に参加してほしい」としている。問い合わせは同法人(電)03・3796・0822へ。
北海道新聞 2005年8月20日 朝刊