産経新聞で、模擬選挙について取り上げられました。
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http://sankei.jp.msn.com/life/news/130714/edc13071407010000-n1.htm
未成年者も“清き一票” 模擬参院選 授業、街頭、ネットで
2013.7.14 07:00 (1/3ページ)
参院選を機に、未来の有権者にも政治に関心をもってもらおうと、19歳以下を対象とした「未成年模擬選挙」が学校や街頭で行われている。インターネットサイトとも連動し、1万人以上の参加を目指す。憲法改正やTPPなどが争点となる中、10代の若者は“清き一票”に何を託すのか。
学校に投票所
「自分の考えに合う政党を選んでみて」
9日、私立玉川学園(東京都町田市)で行われた中学3年生の社会科の授業。33人の生徒たちは与野党9党の政策をまとめた新聞記事を読み終えると、図書室に設けられた投票所へ足を運んだ。
選挙人名簿で名前の確認をすませ、投票用紙を受け取ると記載台へ。衝立も投票箱も、町田市選挙管理委員会から貸し出された本物だ。
投票後は教室で、何に着目して政党を選んだのかを議論した。原発再稼働、消費税…。さまざまな意見が出る中、歴史認識に着目したのはある男子(14)。「日本の政治を動かす上で愛国心が一番大切」と強調した。
生徒たちに政治参加の重要性を伝えようと、同学園では平成14年から授業に模擬選挙を取り入れている。社会科教諭の佐藤二郎さん(56)は「頭の中で考えるだけでなく、投票を体験することに意味がある。選挙権を得るまでに自分で判断できる知識を身につけてほしい」と話す。
iPadにタッチ
「10代に選挙権があったらどの政党を選ぶか、アンケート形式で聞いています」。タブレット端末「iPad」を手にした大学生らの呼びかけに、制服姿の高校生が次々と足を止めた。
10日、JR渋谷駅前で、学生団体「僕らの一歩が日本を変える。」が実施した街頭模擬選挙では、投票用紙ではなくiPadが使われた。
画面上に比例代表に届け出ている12の政党名が並ぶ。意中の政党にタッチして年齢、性別、居住地を打ち込めば投票終了だ。
「経済が良くなってほしい。将来仕事に就いたとき給料が増えてほしいから」。私立高校3年の男子(17)はアベノミクスに期待して自民党へ。国立大付属高校2年の女子(17)は「維新の会との協力を断るなど自分たちの主張がはっきりしている」とみんなの党を選んだ。
「僕ら-」の模擬選挙プロジェクトリーダーで、法政大学1年の水野翔太さん(18)は、街頭模擬選挙に手応えを感じている。投票後、仲間同士で政治談議を始める高校生も少なくないという。
「政治のことを話すのは格好悪いという雰囲気を変えたい。みんな話したいけれど話せる場がないだけ。模擬選挙が政治を考えるきっかけになってくれたら」と意気込む。
主権者教育にも
若者の投票率向上を目指して始まった未成年模擬選挙。運営母体「模擬選挙推進ネットワーク」によると、14年の町田市長選挙以来、7つの国政選挙を含む30以上の選挙で、延べ4万人以上が投票を経験。今回の参院選では1万人以上の参加を目指す。
社会の形成者としての自覚を育む「主権者教育」の重要性を訴える文部科学省は、今回初めて模擬選挙への後援を決めた。「教育現場に政治を持ち込むことに慎重だった学校にも今後、広がるのでは」と同ネットワークは期待する。
学校や街頭で参加できなくても、インターネットで投票することができる。同ネットワークのホームページや、検索大手ヤフーの「みんなの政治」、「10代のネット疑似選挙 Teens Opinion」で受け付けている。
未成年模擬選挙の開票結果は21日午後8時以降、同ネットワークのホームページで発表する予定。