毎日新聞1面「余録」において、今回の総選挙における「未成年”模擬”選挙」について、取り上げられました。
http://mainichi.jp/opinion/news/20121209k0000m070096000c.html
「余録:衆院選に合わせて、もう一つの「投票」が進んで…」
毎日新聞 2012年12月09日 02時36分
衆院選に合わせて、もう一つの「投票」が進んでいるのをご存じだろうか。まだ選挙権のない10代の若者に投票を疑似(ぎじ)体験してもらう模擬(もぎ)選挙だ▲02年の東京都町田市長選を皮切りに大学生や会社員、教員ら有志でつくる「模擬選挙推進ネットワーク」が取り組み始めてもう10年になる。今度の衆院選でも呼びかけに応じて全国の中学・高校約30校が実施。このほか独自に行う学校もある▲各党の公約を取り寄せて比較し、討論したうえで生徒一人一人が実物を模した投票用紙で1票を投じる−−というのが一般的な方法だ。今回は党名を記入する比例代表選挙を試みる学校が多いという。政党乱立の衆院選。さぞかし生徒たちも悩むことだろう▲「10代だって機会さえ設けてあげれば政治への関心は低くないことが分かる。教室の議論をきっかけに家で親子の対話につながることも多い」と同ネットワークの林大介事務局長(36)は言う。「政治教育」と聞くと二の足を踏む学校は今もあるが、徐々にこんな取り組みが広がっている▲総務省の調査によると、前回衆院選の投票率は最も高い65〜69歳が85%。20〜24歳が最も低く46%だった。若者の投票率が低いから政治家は高齢者を優先しがちになるともいわれる。「シルバーデモクラシー」と呼ばれる現実がここにある▲雇用や社会保障など世代間格差の解消は今度の選挙でも大きなテーマだ。「10代投票」の結果は衆院選後に集計して公表される。実際の結果と比較するのも参考になりそうだ。無論、模擬ではいられない大人は、公約や候補者の実力を一層吟味して、時に子供と相談しながら、ぜひ投票所に。
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