5月20日(土)~21日(日)に上智大学にて、
「2006年度日本選挙学会」が行われました。
http://pweb.cc.sophia.ac.jp/~t-kawasa/program.pdf
※PDFファイル
2日目の分科会において、松沢・神奈川県知事は、
「神奈川県における政治教育構想」と題し、
昨今の若年層の低投票率をかんがみ、
公立学校(県立高校)において
政治教育の一環として「模擬選挙」を実施することを
報告されました。
実際のところは、
神奈川県選挙管理委員会が結論を出していないため、
最終的な結論は出ていないようです。
また同じ分科会には、
松田先生(都立戸山高校:学校での模擬選挙に80年代から取り組んでいる)が
報告者の一人として参加されました。
ライツでは2002年2月の町田市長選挙以来、
地方選挙で5回、国政選挙で3回、模擬選挙を実施し、
これら以外にも各地の団体が模擬選挙を重ねてきています。
そうした中、学校という教育の場での
模擬選挙の実施を呼びかけてきましたが、
教育の現場に「生の政治」を持ち込むことに対する拒絶反応が非常に強く、
学校で模擬選挙を取り組むことは、厳しい状況でした。
(昨年の総選挙でも、北海道の公立高校が、
実施直前で模擬選挙の中止を校長から告げられています)
そこでライツとしては、
学校という教育の現場が政治教育に取り組まないため、
市民団体として、街頭投票やウェブ投票という形で
政治教育の現場を作り上げてきました。
また、そうした取り組みがマスコミを通じて広く知られ、
模擬選挙の輪が広がってきています。
今回、神奈川県という一つの自治体ではありますが、
首長みずからが模擬選挙の実施を掲げたことは、
非常に画期的な出来事だと認識しています。
もちろん、政治教育というものは学校だけで行うものではなく、
家庭や地域も含めたさまざまな場面において行われるべきものです。
すでに今年は、2月の町田市長選挙、
4月の多摩市長選挙で模擬選挙が行われ、
今後は6月の松戸市長選挙、8月の長野県知事選挙で
模擬選挙を行う準備をすすめています
(各地とも、現地の団体が中心となって取り組んでいる)。
ライツとしてはこれからも可能な限り、模擬選挙の実施を呼びかけ、
次代をより長く生きる子ども・若者が、
自分自身の社会のあり方について考える機会を
作り続けていきたいと思います。
そしてまた、皆様のご協力・ご参加・ご支援・ご理解を、
心よりお願い申し上げます。
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2006/05/23
ブログカテゴリ: 政治教育